外国語でコミュニケーションするということ
外国語が話せたら旅行に行くときにはきっと困りません。
必要な情報や物を手に入れ円滑に行動することができるでしょう。
では、仕事や交友関係も上手くいくのか?
どの程度の関係を構築したいのかにもよりますが、他者と良好な関係を築くなら話せるだけでは足りないでしょう。
性別、年代、価値観が違えば、考え方も違うというのは誰もが経験することだと思います。
それが文化の違う海外の人相手となるとより顕著です。
褒められたらどうしますか?
人にもよりますが、謙遜したり相手を褒め返したりと、謙虚に対応することが日本では比較的好まれていると思います。
それが良いとされていますし、日本に長く住む外国の人もこの習慣を習得しているのには、たまに驚かされます。
郷に入っては郷に従えともいいますから、彼らも日本人と良好な関係を築く上で必要な習慣と認識しているからでしょう。
『その髪型似合ってるね』 ― 『えーそんなことないよ』
『フルート上手だね』 ― 『いいや、ジェナのほうが上手だよ!』
この頃はまだ海外に出て一年目の高校生で、
相手と仲良くしたいと思うほど、自分が“正しい”と思う習慣で相手に接していましたし、
この習慣しか知らないので、相手が不思議そうにしている理由に気づくのも時間がかかりました。
出る杭は打たれるのか?
Hofstedeの文化分類で日本は集団主義に位置しています。
集団主義に属しているということはグループの調和を大切にし、人より際立った行動を避ける傾向があります。
他者から秀でていたり違うことに敏感に反応するので、この集団主義の文化下で誉め言葉を受け入れる行為は他者より秀でていることを肯定する行為とも取れます。
調和を大切にする集団主義ではこれは謙虚さの現れで評価される行為です。
個人主義に属する国は個人の特色をより尊重するので
・多種多様な考え方がある
・他者との差異を求める結果主義
・個人間の繋がりよりも自分の個性が重要視される
なので誉め言葉を受け入れる行為は、相手が見染めてくれた良い点や個性を自分で受け入れ認める行為でもあります。
言語で挙げると
Holmesは文化ではなく言語で分類しています。その一部言語を下に紹介します。
– アラビア語
– サウスアフリカ英語
– アメリカ英語
– ニュージーランド英語
– ドイツ語
– スペイン語
– トルコ語
– 中国語
– 日本語
– 韓国語
リストの上部にあるほど誉め言葉を受け入れる傾向があり、下部にあるほど誉め言葉を受け入れない傾向があるそうです。
言語によって性格が変わること
誉め言葉の受け取り方だけでも、文化や言語で変わるのがコミュニケーションです。
受け入れなかったら、自分自身を認めない人と思われたり、
受け入れた、自信過剰な人と思わることも相手が違うとあるかもしれません。
同一人物でも言語によって性格が変わると言われますが、性格というよりも言語に付随する文化や習慣を学んでそれをコミュニケーションに活用している結果です。
文化と言語は互いに切り離せない関係なので、良好な関係を築きたいならば言語と付随する文化や習慣もコミュニケーションに必要不可欠です。
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