3通りのすみません

Culture

すみませんの意味


“I’m sorry”

道を譲ってくれた大学生くらいのおにいさんが、不満そうに去っていったのを今でも覚えています。
高校留学を始めた頃は、英語学習にばかり意識が行き、文化の違いにあまり目を向けていませんでした。

『すみません』

日本語では、この言葉1つで謝ることも、感謝もできて、さらには他者の注意を引き付けられる便利な言葉です。

この日本語の便利な『すみません』をそのまま、『すみません』を英訳である“I’m sorry”で感謝を伝えた結果が前述通りです。

すみませんなのにありがとうなの?
日本語の『すみません』には謝罪、感謝、注意など場面によって使い分けることができますよね。

特に、感謝の意味には、
『私のために時間や労力を使ってくれてすみません、ありがとう』の意味からきているそうなので、海外の人にとっては謝罪と注意の意味は知っていても、それがどう感謝の意味に繋がるのか疑問も持つと思います。

国によって違うすみませんの使われ方
同じ英語圏でも”sorry”の使い方が違います。
もし上記の例がカナダだったら、ミスコミュニケーションが起こらなかったかもしれません。

カナダの”sorry”の使い方は日本と少し似ているそうで、カナダ人の友人曰く、
他者といい関係を築くためや思いやりを持って接したいときに使うそうです。
詳しくは話が逸れるのでここでは書きませんが、
あまりにも頻繁に使われているので、カナダには謝罪法(Apology Act)があるそうです。

それだけ、”sorry”が身近にあるのがわかります。

他の英語圏では、”sorry”は自分の非を認める言葉なのでめったに聞きません。
(”sorry”が聞き返しの意味として使われている例外もありますが)

すみませんだけでも文化の違いが現れる
ここでまとめたいことは受け取られ方は国によって違うことがあるということです。

小さい事柄に見えますが、言語と一緒に文化的背景も学ぶことで『なんで?』が解決され、背景と一緒に知ることで円滑なコミュニケーションに役立つでしょう。

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