新世代Gen Zとジェネレーションギャップ

Mind

受け取り方で変わる印象


ありがとう😊
ありがとう!
ありがとう
ありがとう。

この4つのメッセージにどんな印象を持ちますか?

言語は時代と共に微妙に変わります。
紙とペンで文章を書いていた時代を後に、今はLINEやWhatsAppなどのチャットアプリで手軽に連絡が取り合える時代になりました。


そのチャットアプリの台頭で句点が変化しているというのが、ここ最近、言語学者の間で話題になっています。

デジタルネィティブGen Z
20代前半までのZ世代 (Gen Z)と呼ばれる世代は、
メールや電話が主な連絡手段でもあった時代に育ったミレニアル世代(20代後半~30代後半くらい)と違って、スマホ世代ど真ん中のデジタルネィティブという括りです。

技術進化のおかげで連絡がスマホ一択でできる世代でもあって、パソコンメールや携帯メールと違い、要件をまとめて書くことなくチャット形式で連絡を取るのもその特徴です。

絵文字やスタンプも豊富にあるので、相手の表情や声のトーンを絵文字とスタンプから“読む”こともできますし、送る側も自分の気分に合ったものを選べる選択に溢れた時代でもあります。

チャット上での句点の認識
チャットアプリ、どんな時に句点を使うでしょうか?
句点「。」は本来文末に置くものですよね。

チャットなので一文ごとに、素早く会話のようにやり取りできるのが持ち味ですし、句点よりも絵文字を使うことのほうが多いと思います。

メールで長文を書くときは長く丁寧に書くスタイルが主流ですが(ポジティブポライトネス)、相手の時間を奪う長文メールや電話と違って、手間を取ることなく連絡できるチャットでは短く簡潔に伝える傾向があります(ネガティブポライトネス)。

ポジティブポライトネス:他者から好かれたい気持ちからくる言動
ネガティブポライトネス相手の自由を守る言動

多くの絵文字があって、短文で書くのが主なチャットにわざわざ句点を入れること。
Z世代は句点を『無言の圧力』と受け取る傾向があって、本来の句点の意味が連絡手段の移り変わりと共に変化している例でもあるそうです。

ミレニアル世代の私には「ありがとう。」の句点に特に悪い印象を持ちませんが、メールや手紙、短文のチャットも日常に経験してきた世代なので、句点が意味を含む記号であるという認識がないからかもしれません。

文面での意思疎通はただでさえも複雑なのに、世代でも変わるとなるとミスコミュニケーションがなくならないのも納得です。

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