宿題と集団主義

Culture

ニュージーランド高校留学での苦労

言語と同じくらい苦労した文化の違い 
英語もそんなにできないのに現地の高校生と一緒に授業や宿題をこなすのにはとても苦労しました。

数学の授業は高度な英語能力は必要なかったのでそこまで辛くありませんでしたが、専門用語の多い生物の難しさは鬼のようだったのを覚えています。
(三角関数も計算できるすごい計算機がテストでも授業でも使えました)

学校でも頭をフル回転させ、帰宅後もまた辞書をフル活用させ宿題をするのは本当に頭がぐるぐる回ってストレスでした。

さらに酪農国家のおいしいチョコレートをたくさん食べて、持ってたジーンズを全部買い替えるはめになったくらいなので、どれだけのストレスかわかってもらえると思います😞

文化の違いを知るとしなくてもいい苦労もある

『みんなしている宿題だから私も同じようにしないといけない』
それがだんだんと『宿題をみんなと同じ量こなすのは普通にきつい。テストだって考慮されてるのに』 と思うようになりました。
(英語が母語じゃない学生はテストの時に辞書の利用が許可されていました)

日本では年齢的にも義務教育で周りと同じように過ごすことしかありませんでしたので、
自分の立場を主張する行為はとても勇気が要りました。

『特別扱いするわけにはいかないかもしれない』
『他の留学生は困ってる様子じゃないし』

期待せずも、緊張しながら学年主任に相談すると返事はあっさりOK。

拍子抜けでした。もっと早く言えばよかった!

集団主義 (collectivism)と個人主義 (Individualism)

国は集団主義と個人主義のどちらの割合が強いかで、人の考え方やルールに大きな影響を与えるとされています。

集団主義は人はグループに属し、グループ内の規律と調和を守ることに重きを置く文化。
個人主義はその名の通り個人に重きを置く。

グループを大事にする集団主義の指標が高い日本で
『他人と違うことをする』ことを主張する機会がありませんでしたし、
少なくとも私は『他人と同じことをすることで規律を守る』ことを教わりました。

円滑なコミュニケーションに必要なもの
一方が勝っていると話したいわけではなく、国の事情や国民性に寄り添い定着されてきたどちらも重要な文化の一部です。
どの国にも異なる文化的特徴があります。
快適に過ごすためにも、自国の文化と他国を知り、否定せずに取り入れることでスムーズにいくことが多くあると思います。

興味がありましたら
Hofstedeの国民文化6次元モデルのリンクを載せておきます。
各国の文化要因がパーセンテージで表示してありおもしろいです😊
(リンク先は日本とNZを表示してあります)

Power Distanceー権力格差の有無
Indivisualismー数値が低い場合は集団主義の傾向
Masculinityー男性主導の国家かどうか
Uncertainty Avoidanceー不確実なものを好まない白か黒の文化風潮
Long Term Orientationー長期的な計画に重点を置くかどうか
Indulgenceー人生の仕事以外での楽しみ

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